モンドセレクションラボは、モンドセレクションに関わる総合情報サイトです。最新情報や申請方法等、不明点が御座いましたらお気軽にお問い合わせください。※代行会社ではございませんのでご注意ください。

モンドセレクション 申請代行会社|Foods R&D

 
匿名Aさん
今年はモンドセレクションに応募したいんだけど、資料の翻訳とか海外配送とか結構難しくて・・代理店とかってあるのかな?
 
モンドセレクションラボ研究長
もちろん!日本には9社、モンドセレクションが公認した申請代行会社が存在します。
 
匿名Aさん
9社も?!何を基準に選べばいいの??
 
モンドセレクションラボ研究長
そんな方のために、モンドセレクションラボ研究長として、申請代行を行っている各企業ごとの特徴や、メリット、デメリットをまとめてみました! 今回はその中でも、食品に特化した代行会社である『株式会社Foods R&D』について見ていきましょう。

モンドセレクションの申請代行を行うFoods R&Dとは?

Foods R&Dは、東京都池袋に本社を構え、2015年7月に設立された企業です。

メイン事業がモンドセレクションの申請代行事業のほか、ITI(International Taste Institute)の申請代行、食品の製品開発、PR事業などを行っている会社です。

※参考:https://foods-rd.com/cominfo/

ITI(International Taste Institute)とは?

ベルギー・ブリュッセルに本部を置く、世界的な食品および飲料の品質評価機関です。この機関は、独立したシェフやソムリエなどの専門家によるブラインド方式での審査を通じて、製品の味や品質を評価し、その成果に応じて「優れた味」の認定を行っています。

株式会社FOODS R&D

Foods R&Dのモンドセレクション申請代行実績

Foods R&Dはモンドセレクションの日本公認のエージェントでもあり、日本における代行会社のパイオニア企業です。

この10年間でモンドセレクションの申請商品数は約583商品とのこと。そのうち受賞した商品は580製品に上るという。約1年で60商品弱の製品を取り扱っています。

Foods R&Dはモンドセレクション以外にも、食品製造コンサルティングや、PRサービスなどを行っており、食品に関する知見がとても豊富な印象です。

また、代表の安達さんが、元食品メーカー出身とのことで、食品に関する表示規制や、EUへ輸出の際のEU製品との違いを見出すことで、食品を取り扱っている企業にとってはメリットが大きいのではないでしょうか?

Foods R&Dの特性について

Foods R&Dは、2024年2月18日に放映された、日本テレビ 「サンバリュ『ブラックボックス』」内で、初回で金賞を受賞できる確率が20~30%、最高金賞は数%との発言がありました。

モンドセレクションの申請依頼をした企業と、数年の付き合いの上で最高金賞を狙っていくというスタンスのようにも受け取れます。

その他特質すべき点は以下にまとめてみました!

  • 食品を専門で行っているため、食品に関する専門性は高いのでは?
  • 商品の製造段階から相談が出来るプランもあるため、新規参入の企業様向け
  • 申請代行費用は約27万円で対応。コンサルティングが必要な際は、20万で対応。
  • モンドセレクション申請に関するセミナーも展開(他の代行業者では行っていない)
  • 食品以外のカテゴリは受けていない。
  • 旅行代理店と提携して、毎年モンドセレクションの授賞式ツアーを企画している(例年6月頃)

※モンドセレクションの授賞式については、是非こちらの記事をご参考くださいませ。

FOODS R&Dのモンドセレクション申請費用について

FOODS R&Dは、モンドセレクションの申請代行プランを3つ準備しています。

支援プラン

申請関連書類のご準備、ご相談~受賞、審査結果の流れに至るまでを支援するプラン。

株式会社FOODS R&D

申請代行費用:270,000円~/1商品

代行内容

  • 申請カテゴリーの選定確認,申請業務
  • 商品説明(プレゼンデータ)の作成
  • 商品パッケージ翻訳英文テキスト作成
  • 出品企業様(会社案内など)概要を作成
  • 出品商品の輸出(国際クーリエサービス)のご提案
  • 輸出申請に関連する書類等の作成
    (AWB送り状、インボイス、パッキングリスト説明書類の作成代行)
  • TSJに審査に関わる書類作成、手配業務
  • 出荷情報の作成、セレクション事務局への連絡

その他、モンドセレクションの審査料や、配送料金などは別途必要になるそうです。

審査料:1,430ユーロ/1商品、3商品以降1,200ユーロ/1商品、5商品以降1,100ユーロ/1商品(食品部門の場合)※カテゴリー毎に異なります。

海外送金手数料

栄養成分分析:新しく分析を依頼する場合のみ

出品輸送費:商品内容、サイズ、重量、荷姿、温度帯(常温・冷蔵・冷凍)、燃料サーチャージにより変動

現地保管配送などの諸経費:最低180ユーロ以上、商品の内容、サイズ等により変動

通関関税:商品により変動

代行プラン

支援プランに栄養成分分析・審査料・出品輸送費用を含む海外送金・手配のすべてを含めた完全おまかせプラン。

株式会社FOODS R&D

申請代行費用:570,000円~/1商品

  • 支援プランの業務
  • 栄養成分分析
  • 審査料(*1)
  • 海外送金手数料
  • 出品輸送費(*2)

上記以外に発生する金額は以下の通り。

現地保管配送などの諸経費:最低180ユーロ以上、商品の内容、サイズ等により変動
通関関税:商品により変動
(1)審査料の送金について:申請料の変更や為替変動の影響などによる差額分を別途請求させていただく場合がございます。上記の価格は2024年度の審査料1商品1,430ユーロ(1ユーロ160円)で算出しております。

(2)出品輸送費について:商品の形状、種類、搬送温度帯などにより料金が異なるため差額分を別途請求させていただく場合がございます。上記の価格は東京からベルギーへの常温輸出、重さ2Kg程度で算出しております。
別途消費税

ブラッシュアッププラン

審査評価で重要となる科学的・物理的根拠をはじめ、HACCP手法に基づく商品の危害分析のノウハウを熟知した専門家が申請する前に確認・提案を行います。(官能分析は対象外) 

株式会社FOODS R&D

プラン費用:200,000円/商品

商品開発プラン

まだ商品ができていない、これから商品を開発する、品質を改善して出品したい方に商品開発段階から国際品質規格の商品開発コンサルティングを行うプラン。5社限定だそうです。

株式会社FOODS R&D

プラン費用:300,000円/商品

モンドセレクションラボ研究長が考える『Foods R&D』

では、多くの企業がFoods R&Dを選択する理由はどこにあるのか?

他の代行会社とも慎重に比較をした上で、Foods R&Dについての見解をまとめてみました。

Foods R&Dのメリット

  • 食品知識と実績:Foods R&Dは食品に特化した代行会社であり、食品の豊富な知識と受賞実績を持っているため、その専門性から食品部門での申請において高い信頼性があると考えられる。
  • 審査員特別賞(*1)の実績:これまで日本の製品が「食品」カテゴリーで受賞した回数は、3回のみ。そのうちの2回が、Foods R&Dが代行した企業の商品。
  • 代行プランが充実している:支援プランから商品開発プランまで豊富に兼ね揃ているため、新規参入を検討している企業も依頼しやすい

(*1) 審査員特別賞とは、モンドセレクションの審査員が満場一致で高評価をした商品に与えられる賞です。毎年各カテゴリの金賞・最高金賞を取った商品の中から、5商品のみエントリーされ、そのうち1つの商品のみが受賞できます。詳しくはこちらの記事をご参考ください。

Foods R&Dのデメリット

  • 化粧品、健康食品、ダイエット製品の対応は不可食品以外のカテゴリーには対応していないため、これらの製品を申請したい場合は他の代行会社を検討する必要がある。
  • 受賞比率が不明確:Foods R&Dは受賞比率を公表していないため、実際のところ金賞を受賞できる確率がどの程度なのかが明確ではない。
  • 追加コスト:配送費用や海外送金手数料、関税など別途かかる追加費用についても不明確なため、実際に発生するトータル費用が分からない。(※海外配送のため返送や現地破棄トラブル等の可能性も考えられる)

総括すると・・

以上のことから、Foods R&Dは食品に関する専門知識と実績を求める企業にとっては、とても信頼性が高いのではないでしょうか?代表の安達さんを先頭に、食品知識と実績により、業界でも信頼性が高く、多くのメディアで取り上げられていることも魅力の一つです。また、過去に審査員特別賞を受賞した実績もあり、サービス品質への取り組みも申し分ないのではないでしょうか?

さらに、豊富な代行プランが用意されており、新規参入を検討している企業にとっても安心なサポート体制だと感じます。このように、Foods R&Dは食品に特化した代行会社以上の価値を提供しているので、多くの企業から選ばれているのだと感じます。

ただし、対応ジャンルが食品に限られているため、化粧品や健康食品、ダイエット製品の申請を検討している場合は、おすすめできません。また、Foods R&DのHP上で、過去受賞商品や成功事例などは積極的にアピールしていますが、具体的な受賞比率や追加費用の内訳が不透明な点は考慮すべきポイントだと考えます。海外取引のため、お見積り後に別途で追加費用が請求される可能性も考えられます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

株式会社Foods R&Dが行っている代行事業は、過去のモンドセレクション申請実績や、自社の強みとする食品開発ノウハウ(HACCP手法)を用いて、モンドセレクションの審査基準に当てはめ代行を行っている企業ということがわかりました。

実際、モンドセレクションの申請を行うとなると、株式会社Foods R&D社では、約60万円~70万円が1商品当たり発生する印象です。企業としても、高い予算をかけて申請するからこそ、金賞以上を狙いたいものですよね。そのために、申請代行会社の選択は非常に重要だと思います。

今回は、株式会社Foods R&Dについてご紹介しましたが、その他の代行会社についても、長年申請代行を行っている会社は、食品に関する知識や、申請ノウハウは豊富に兼ねそろえていると思います。

そのため、他社とも比較した上で最適な代行会社を選択してくださいね!

この記事が、申請代行会社選びに迷われている企業様の参考になれば幸いです。

その他の代行会社については、こちらの記事も参考にしてみてください。

>MONDESELECTION Lab.

MONDESELECTION Lab.

モンドセレクションは1961年度以降、ベルギーにて設立され約60年間品評会を行っています。 日本国内ではその認知も高まって参りましたが、まだまだ認知度は低く日本の製品のすばらしさを海外にアピールが出来る一つのツールとして我々は情報提供をし続けることをミッションとしています。
巷では広告費の大量投下を行う企業が販売力を持つ市場が出来上がっており、我々は疑問に感じています。本来いい製品が消費者に届く必要があると信じています。

CTR IMG