モンドセレクションとは、製品の品質と安全性を評価し、優れた製品に賞を授与する国際的な評価機関として世界中で知られています。その評価プロセスの一部として、食品部門の商品のみ国内審査という方法で申請することが可能なのです!この記事では、モンドセレクションの国内審査について、その概要と必要性について解説します!是非最後までお付き合いください!
モンドセレクションの国内審査とは?
モンドセレクションって日本でも審査してるの?!と思う方もいるかと思います。もちろん全カテゴリが対象となるわけではないですが、一部商品のみ日本のベルギー大使館(東京都千代田区)もしくは、都内キッチンスタジオ等で審査が行われています。
例えば、賞味期限が14日以内の商品、冷凍食品、肉加工品、魚加工品など、主に食品部門を中心に一部国内審査という審査方法が認められています。
その国内審査がどのように行われているかというと、毎年1月中旬~2月頃にモンドセレクション本部から審査員が20~30名来日し、テイスティングの審査を行っています。もちろん審査場所がベルギーと日本で異なることで、審査基準が変わることはありません。国内審査も通常の食品部門同様、以下の項目が審査基準となります。
・味
・外観
・風味
・舌触り
・香り
・パッケージ
・使いやすさ
・成分
・添加物
上記の項目を一定基準満たした製品にのみ、銅賞~最高金賞までモンドセレクションのロゴマークが授与されます。
来日する審査員とは?
モンドセレクションの食品審査員として来日する審査員の一例を調べてみました!
- ミシュランの星を獲得したシェフ
- 国際的に名高いパティシエ
- チョコレートメーカー
- 大学教授
- 美食家コラムニスト
上記のように、モンドセレクションは世界的にも著名なプロフェッショナルな審査員で構成されています!
国内審査の対象商品一例
国内審査が対象となる受賞商品の一例を紹介します!
【株式会社イトーヨーカ堂: 厚切り!ハーブ三元豚柔らかロースカツ】
【ミニストップ株式会社:クリーム・ベルギーチョコレート/ソフトクリームバニラ】
【日進畜産工業株式会社:国産豚ボンレスハム(ジャンボンブラン)】
揚げ物やお寿司、ソフトクリームなど、一見モンドセレクションの審査が難しいと思われる商品も、国内審査によって高く評価されることがあります。
肉製品や冷凍デザート、お寿司などの分野において、モンドセレクションの審査を検討しない企業様も多いかもしれませんが、受賞することで競合他社との差別化が図れ、信頼性や品質の高さを証明する手段として非常に効果的だと思います!
お菓子や他の食品は国内審査不可なの?
もちろん、モンドセレクションの国内審査は上記で紹介したような商品以外にも、食品であれば国内審査に申し込むことが可能です。
例えば、袋形状の焼き菓子などは、空輸の際の気圧で袋が膨張し、風味を損なったり形状が崩れたりしてしまいます。その他にも、クラフトビールなど冷蔵保存が必須の商品は、空輸中の温度変化で品質を落としてしまう可能性があります。
上記のように、空輸で品質を損なう可能性がある商品に関しては、国内審査によりランクダウンを避けることができます。
国内審査の費用は?
国内審査の費用は以下となります。
・国内審査費用:275ユーロ(日本円で約43,450円)/商品毎
・食品の審査費用:1,430ユーロ(日本円で約225,940円)/商品毎
国内審査を申し込む際の食品の一商品あたりの審査費用は、約270,000円となります。
世界的な物価高や円安の影響によって、モンドセレクションの審査費用は以前と比較すると上昇しているかもしれませんが、その費用は商品の品質と信頼性を国際的な審査員に認めてもらう貴重な機会と考えることもできます。また、商品の品質と信頼性を高め、市場での競争力を向上させることで、販路拡大と売上増加に貢献する可能性があるので、その価値は十分あると思います!
まとめ
モンドセレクションは、日本国内で一部の食品製品に対して審査が行われていることが分かりました!この審査は、通常のベルギーでの審査と同じ厳格な基準に従って行われています。さらに、肉製品、冷凍品、生もの以外でも、賞味期限が短い商品や風味が損なわれる可能性のある商品なども、国内審査の対象となります。
国内審査を申し込む際には、追加の費用が発生することになりますが、品質が保証されるという点では、食品製造企業様にとって非常に有益な手段になると思います。モンドセレクション受賞することは、国内外の市場での信頼性を高め、製品の競争力を向上させる絶好の機会です。モンドセレクションの審査を検討されている食品企業様にとって、国内審査はその品質価値を最大限に引き出せると思います!!